モロッコに住む日本人の現地コラム vol.13

皆さまこんにちは!
モロッコからコラムが届きました。
現地での日常やディープな情報、インテリアや雑貨のご紹介など定期的に更新予定です。
今回はどんな情報なのかドキドキ(o´艸`) さてさて、始まります!
 
 

【 モロッコの電車を使って旅をしよう! 】

 
 
日本の皆さんこんにちは!
 
私が初めてモロッコを旅した時は日本からの団体ツアーに参加したので、モロッコ各都市間の移動は、クーラーが程よく効いた乗り心地の良い、団体専用のバスでした。
 
一方で、モロッコを個人で旅する時には、現地の人が利用している電車やバスを利用することになります。
 
自分で時刻表を調べて、駅やバスターミナルで切符を買い、目的地までの移動時間を現地の人と触れ合いながら楽しむ旅♪
なんて…こんな感じで書くと、何だかワクワクしてきますね!
 

カサブランカ中心地にある、主要駅の「カサボヤジャー駅」です

 

ある日の電車からの車窓です。季節は春でした。のどかですね

 
実際、モロッコを現地の交通手段を使って1人で旅をしようと思うと、ネットでのその為の事前情報も少なく、日本とは勝手が違うので色んなハプニングもあり、けっこう大変なんですよ(笑)。
 
でも、「そのハプニングを楽しんでやれ!」と気持ちを切り替えると、モロッコ個人旅行は味わい深いものになるんですね(*’▽’)
 
今回のコラムでは、私がビックリしたモロッコの電車事情について、皆さんにお伝えしたいと思います。
将来、皆さんの「モロッコ個人旅行」への参考になれば幸いです。
 
 
 
 
【 私がビックリしたモロッコの電車事情、4つ 】

 
 
①必ず、目的地への到着時間が遅れる
カサブランカ(カサボヤジャー駅)からフェズという都市へは、時刻表を調べると所要時間は4時間と書いてあります。
でも、実際は40分から1時間ほど電車は必ず遅れてフェズに到着するのです。
電車の遅れは、時間通りに着く日本の文化で育った私にとって最初はとても戸惑いました。

バスも予定時間が遅れる事多いです。
なので、モロッコ旅行を計画する時にはスケジュールに余裕をもって下さいね。

<電車が送れる理由>

1、停車駅で「時間になったらドアを閉めて出発する」という考え方そのものがモロッコにはない。
なので、小さな時間が積み重なって遅れる事になる。
 
2.単線の箇所があり、のぼり(又はくだり?)の電車を待つ時間がある。
そもそも、その来る電車が遅れてるので、こちらも遅れる事になる。 
 

 
 
②モロッコ人が、食べ物をくれることもある
モロッコ人って人懐っこい国民性で、誰かしら話しかけてきます。
彼らがその時食べてる物、例えば、お菓子とかミカン。「食べる?」って気軽にお裾分けしてくれるんです。
 
先日カサブランカからマラケシュへ行く時、モロッコ人お兄さんが車内販売で買った、紙コップのホットコーヒーを飲んでました。
私の視線を感じたのか(笑)、一口飲む?と差し出してくれ、飲みかけを一口いただきました。
(モロッコに住んでると、通りを歩いてる時ブドウとか、クッキーの半分とか、皆さん良くくれるので、「ちゅうちょなく人の食べてるものを頂く自分」に、既になってるんですね(*’▽’))
 
それで、私がスゴク美味しくその一口を飲んでたので、この紙コップコーヒーを私にあげるよと言ってくれました。
その優しいお兄さん、その後自分の分をまた買いに行ったのでした。
 
 

 
皆さんもモロッコで電車に乗る予定があれば、日本の食べ物、例えば飴とかを持ってると良いですね! 
ちょっとしたモロッコ人との文化交流になります💛
 
 
③電車とホームの段差がスゴイ
日本だと、重たいスーツケースをホームから電車に運ぶとき、持ち上げなくてもスムーズに横移動だけで済むと思います。
でもモロッコの場合は「よいしょ」という具合に重たいスーツケースを階段上りながら持ち上げないといけないのです。
 
 

この階段です。
ホームとの段差、かなりありますよね(^^)/

 
 
でも、ご安心下さい。重たそうにしてると、側にいるモロッコ人おじさんや若いモロッコ人男性が運ぶのを手伝ってくれます。
ご厚意、素直に甘えましょう(笑)♡ 「シュクラン」と言ったら、喜んでくれます。
シュクランとはアラビア語で「ありがとう」です。
 
 
④クーラーが壊れてる車両も多い
クーラーは全ての車両に一応備わってるのですが、壊れてて「いつ修理するの?」状態の車両も多いです。
そんな車両にあたった時は、蒸し風呂状態です(笑)
現地の女性は宗教上スカーフを頭にかぶり、両足両手を隠した民族衣装を着てます。
暑くないのかと不思議です。
 
車両の窓はわずかしか開かないので、少しでも風を入れようと男性の1人が電車のドアを乗客の代表で開けます。
すると、突風が来ます(笑)。
 
そう、モロッコでは乗客が電車が走ってる時にドアを勝手に開けてもOKなのです。
日本ではセキュリティーの関係上考えられませんよね(笑)。
 
蒸し風呂状態で暑いなと思ってた時、どこかの駅でバケツにいっぱいペットボトルを入れたモロッコ人おじさんが乗ってきました。
営業デス(笑)。
そして、15分ぐらい全部の車両をまわったら、次の駅で降りるのです。
面白いビジネスですね!(笑)(*’▽’)
 
 

ペットボトルの下に、写ってるのがエアコンの風が出る口です。壊れてる時もあります。

 
 
日本みたいに全てが便利ではないモロッコ。
一度日本を離れてその「不便さ」を体験するのも面白いと思います。
皆さんもモロッコに一度いらして下さいね!(*^-^*)
 
 

モロッコの電車はオレンジ色とクリーム色の車両が多いです。
オレンジはモロッコ鉄道会社ONCFのシンボルカラーです!

 
モロッコの鉄道、時刻表はこちらのリンクから
 
 
それではまた次回の更新まで(*^-^*)
 
 
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