モロッコに住む日本人の現地コラム vol.15

皆さまこんにちは!
当店のモロッコからコラムが届きました。
現地での日常やディープな情報、インテリアや雑貨のご紹介など定期的に更新予定です。
今回はどんな情報なのかドキドキ(o´艸`) さてさて、始まります!
 
 

【 「ひ・み・つ」があったんです!バブーシュのビーズ部分は、
こうやって作られる 】

 
 
皆さんこんにちは!モロッコ・シャウエン在住の日本人です。
 
モロッコの「ビーズバブーシュ」は、本当にいつ見ても可愛いです!
なので前回に引き続き、今回もバブーシュのお話を皆さんにご紹介致しますね。
 

びっくりカーテンオリジナルブランド<パタティパタタ:patati-patata>

  
<本題の前に復習です(*^-^*)>
  
前回のコラムで、このカラフルビーズバブーシュは現地の人から、通称 「サラダ」 バブーシュと呼ばれているとお伝えしました。
 
理由は、カラフルな モロッカンサラダ♡ に似てるからでしたね♪。
 
モロッカンサラダをジーっと良く見てみると、ピーマン(緑)やトマト(赤)、玉ねぎ(白)などの色どりが、本当にカラフルなビーズの部分に見えてきませんか??(笑)
 

 
 
 
【 職人のモロッコ人女性が、1つ1つ「手作業」で縫い付けてるビーズ部分 】

 
 
 
さて、今回のコラムの本題に戻りますね。
バブーシュのビーズ部分は、職人のモロッコ人女性が1つ1つ手作業で縫い付けています。
 

  
でもね、私ズーッと不思議だったのです。
 
もちろん、熟練した職人さんだからなんだけと、「彼女達は、どうしてこんな感じで、どの商品にも 「均等に」 縫い付けられるんだろう…??」って
 
私はモロッコという国を知ってから3年。その後モロッコに移り住んで約1年になります。(合計4年)。モロッコ雑貨商品の事や、その職人さん達が集まる町工場の様子を、もっともっと知りたいと思うようになりました。
 
そこで、仕事合間の9月の初めに、モロッコ人ガイドさんに頼んで街を奥深くまで案内してもらったのです。
 
  
(町工場までの道は複雑で、私1人ではとてもじゃないけどたどりつけないし、たどり着けても帰り道が迷子になりそうなので、知り合いのモロッコ人ガイドに道案内をお願いしました)
 

奥へ奥へとはいると、お店はさらに集中してるため、辺りは暗くなります。
その暗い路地の中で、モロッコランプがひときわ目立ってました♪

  
バブーシュ職人さんの前を通りかかった時、私は偶然にあるものを見つけました! 
「あれ? これは何に使うのだろう?(下の写真です)」手に取ったものを見ながら不思議に思ったので、モロッコ人ガイドさんに聞いてみました。
 

  
すると、あらビックリ!
これらは、ビーズバブーシュ用の「専用の型紙」というではありませんか!
 
 
 
【 ビーズ部分が、縫い付けられるまでの工程 】

 
 
 
私は今まで色んなバブーシュの工房を見たことがあったのですが、この「ビーズバブーシュの型紙」を見たのは初めてだったので、メチャクチャ興奮・感激してしまいました!(笑)(^^♪
 
ビーズが縫い付けられるまでの工程を、この型紙を持っていた革の加工職人さんに教えてもらえたので皆さんにもご紹介しますね。
 

  
<ビーズが縫い付けられるまでの工程>
 
①羊の革の上に「左側の型」を置き、印をつけて裁断。
 
②「右側のビーズ型」の上に、裁断した革を置く(革が上、型が下)
 
③専用の機械に置き、2つを一緒にプレス。
(そうすると、ビーズ部分を縫うプレスした印が革部分に浮き出るそうです。)
 
④熟練した、ビーズ職人女性へとその甲部分のパーツをまとめて渡します。
 
⑤女性による細かいビーズ取り付け作業が済んだら、その甲のバーツは男性の裁縫職人へと渡されます。
 
⑥各パーツを縫い上げて、バブーシュが出来上がるのです。
 
ビーズ縫い付け終了後、甲部分のパーツの写真がこちらです。
 

  
◎バブーシュに関して
 
⑴カラフルビーズバブーシュは、現地の人には通称「サラダ」と呼ばれてる
⑵ビーズ部分を均等に縫い付けられるように、実はそれ専用の「型紙」があった 等

 
このように現地モロッコの人達と交流することで、モロッコの旅行用ガイドブックには載ってないような、現地の人でしかわからない色んな情報やエピソードを彼らに教えてもらうことが出来るのです!
そうすると、不思議ですね! もっともっと、モロッコのビーズバブーシュに愛着がわいてくるのです♡♡ (*^-^*)
 
 
 
 
 
【 いろんな職人さんの過程を通して、「バブーシュ」という商品が出来上がる 】

 
 
 
モロッコには、バブーシュに関わるそれぞれの職人さんがいるんですね。
 
・羊の革を染める職人さん
・革を各パーツに裁断する職人さん
・「甲のパーツ」にプレスをして、ビーズ部分の印をつける職人さんもいるのです。
 
その「甲のパーツ」は、ビーズを1つ1つ手作業で、家事の合間に縫い付け作業をする熟練した女性職人さんたちへと運ばれます。
そしてすべてのパーツを縫合する男性職人さんへと引き継がれるのです。
 
この様に、いろんな職人さんの過程を通して、バブーシュという商品は出来上がります。
 
 
これからも、もっともっとモロッコのバブーシュが皆さんに愛されますように♡
 
 
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