【お役立ちコラム】TBL VOL.170 後悔しない【バーチカルブラインド】選び

【お役立ちコラム】

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みなさんこんにちは びっくりカーテンスタッフでインテリアコーディネーター&窓装飾プランナーのあまんだ・ら・かまんだらです。   ここ数年のおうち時間が長くなった時期を経て、居心地の良い空間づくりのため、インテリアをより楽しむ方が増えています。 SNSでも眺めているだけでウキウキする素敵なお部屋のコーディネートがあふれていますよね。   “映える”窓装飾No.1といえば、近年注目度がアップした【バーチカルブラインド】です!   びっくりカーテンの“メカもの”担当となって早や○年・・・ 当初は“メカもの”といえばアルミブラインドでオフィス需要が多く、住宅向けとなるとカーテン生地を使ったシェードが定番でした。 その後、おしゃれなカラーがウッドブラインドが人気になってきましたが、今は断トツ【バーチカルブラインド】。 人気マンションのモデルルームや住宅展示場のモデルハウスのリビングは“ほぼ【バーチカルブラインド】”といってもいいほどです。   窓が【バーチカルブラインド】というだけでお部屋がおしゃれになるという最強アイテム。 とはいえ、万能というわけではありません。 ファッションと同様、その窓によって(教科書的に)似合うアイテムというものはあります。   もちろん個人のお好みなので、教科書通りでなければ不正解というわけでもなく…難しいですよね。 とはいえ、実際に【バーチカルブラインド】にしたものの<期待したイメージと違った>という方は少なくありません。   そこで、今回は“後悔しない【バーチカルブラインド】選び”について、 おすすめの設置例だけでなく、反対の例も正直にご紹介。 しっかりと深堀りしたいと思います。   バーチカルブラインド ファブリ ▲びっくりカーテン オリジナルバーチカルブラインド ウミノ   

【バーチカルブラインド】とは?

【バーチカルブラインド】は【縦型ブラインド】とも呼ばれています。 従来からある横型のベネチアンブラインド(アルミブラインド・ウッドブラインド)とは異なり、その名の通り、スラット(羽)がバーチカル(=垂直の、縦方向)になっているブラインドです。   縦方向に伸びるラインにより天井が高く見え、シンプルなのでお部屋を広く見せてくれます。 スラット(羽)は1枚1枚は細長い短冊の様な形で、素材はファブリックが多く、機能やカラーも豊富です。   では、まずは【バーチカルブラインド】のメリットをご紹介しましょう。    

【バーチカルブラインド】のメリット

びっくりカーテンオリジナル バーチカルブラインド ファブリ
びっくりカーテンオリジナル バーチカルブラインド ファブリ

スタイリッシュでおしゃれ

見た目もシンプルで、すっきりとしていてスタイリッシュ。 羽根(ルーバー/スラット)による縦長のラインが美しく、空間をおしゃれに演出してくれます。    

お部屋が広く見える

タチカワブラインド ラインドレープ エブリ
羽根(ルーバー/スラット)による縦長のラインにより、天井が高く、お部屋が広く見える効果があります。   特にまた設置位置が高い方がその効果もアップするので、可能であれば「天井付け」がおすすめです。 横幅にもゆとりがあるように窓を覆って取付けることで、光漏れが軽減されます。   さらに窓の脇にも余裕があると、全開にした時に羽のたたみ代が窓にかかってしまうことがありません。 ただし、設置をよりコンパクトにしたい場合は、窓枠内に天井付けで収めるがおすすめです。    

調光・通風・視線のコントロールが自由自在

TOSO(デュアル) コルトシークル
  カーテンなどに比べ、微妙な調整が可能です。 羽が細かく分かれている構造のブラインドならではの一番の特長です。  

調光・通風・視線のコントロールが自由自在 ランドレープの特長より

  レースと厚地を1台に組み合わせた「ペアタイプ」などを使うとさらに便利です。    

お手入れがしやすい

縦タイプの羽根なのでホコリが貯まりにくく、ポリエステル製のファブリック生地など扱いやすいものがほとんど。   汚れが気になる場合は、取外してご家庭の洗濯機で手軽に丸洗いできる“ウォッシャブル”生地がおすすめです。    

ウォッシャブル生地の説明 ラインドレープの特長より

   

出入りしやすい

羽根が縦長なので、さっと出入りができます。 開閉もしやすく、幅広の掃き出し窓・テラス窓にもぴったりおすすめです。  

出入りもしやすい

   

色柄・素材も豊富

タチカワブラインド ラインドレープ ヒラハ
  無地も色だけでなく素材感や機能でも選べます。 遮熱や遮光など機能やプリントや折柄などデザインでも選べます。 寝室には遮光生地がおすすめです。     こんなに機能的な【バーチカルブラインド】ですが、もちろんデメリットもあります。    

【バーチカルブラインド】のデメリット

タチカワブラインド 木製バーチカルブラインド マデラ

完全に目隠し・遮光にならない

タチカワブラインド ラインドレープ ペアアンサンブル エブリ+エール
  例えば道路に面した窓の場合、横型の場合は角度によってうまく目線を遮断してくれるのですが、縦型だと角度によってはお部屋の中が見えてしまいます。 マンションの高層階など外からの視線が気にならないお部屋なら大丈夫ですが、人通りが多い道沿いの窓の場合は、日中締め切ったままになってしまうかも。 そんな場合は、遮像タイプのレースが付いているツインタイプやペアタイプの【バーチカルブラインド】にするといいですね。 上の画像はタチカワブラインドのラインドレープのペアアンサンブル。一枚ずつ交代で厚地とレースが配置されていて一台二役で機能的なバーチカルブラインドです。   遮光生地の場合でも、羽を取付けている上部や両脇からの光漏れがあり、羽と羽が重なっても完全に密閉することはできません。 その場合は、二つ上の写真の様にカーテンボックスやバランスを利用したり、窓を覆うように大きめのサイズにすることで光漏れを少なくするのがおすすめです。    

断熱性が高くない

細長い羽(スラット)なので、全閉で生地が重なっていても、羽と羽の間に隙間があり密閉状態とはならないため、高い断熱性は期待できません。 遮熱生地であれば紫外線による熱の出入りを抑える効果はありますが、冬場の冷気については完全に防ぐことはできません。 特に吹き抜けがあったり、窓の面積が大きい場合は外気の影響を受けやすいので、内窓の設置など断熱対策が重要になります。    

(カーテンに比べ)洗うのに手間がかかる※

ウォッシャブル生地の場合は、ご家庭でも洗濯が可能です。 ただし、羽(スラット)の一枚一枚を取り外す必要があります。 洗う際は、ボトム部分の部品やコードを外し、全ての羽をクルクル丸めてまとめてからネットに入れます。 乾いたら逆の手間を繰り返して再び一枚ずつ取り付けるのです。     ウォッシャブル生地の洗濯方法   例えば、当店オリジナルのバーチカルブラインド<ラプレ100mm幅スラット>の場合、幅サイズが200cmなら羽の数は22枚にあります。 大きい窓だと枚数も増えるので・・・その手間が増えるのはご想像いただけますね。 ただし、一枚ずつ外せるので“汚れた部分だけを洗う”ことができるのは逆にメリットかもしれません。    

風でルーバーがバタつく

風が強い時などは、ルーバーがばたつきます。 ルーバーが暴れて音がうるさく感じてしまうほど風が強い時は、潔く窓は閉めておきましょう。 また、ボトムコード付きにすることで、ある程度のバタつきは抑えることができます。 ルーバーのバタつき
出典:TOSO「コルト」のWEBカタログより
   

ちょっと言いにくいこと

最近は小さい窓が多くなりましたが、反面マンションのリビングではワイドスパンで高さのある窓も増えていて、依然としてお部屋の中では窓が大きな存在となっています。   実際にここ数年の戸建てモデルハウスの吹き抜けのあるリビングやマンションのモデルルームではかなりの割合で【バーチカルブラインド】が採用されています。   ですが【バーチカルブラインド】にするだけで100%おしゃれな部屋になる!・・・わけではありません。 ここは正直に言ってしまいましょう。    

「サイズ」と「設置位置」が重要

タチカワブラインド ラインドレープ ノエル
  腰窓や小窓などサイズの小さい窓では、【バーチカルブラインド】本来のポテンシャルが十分には発揮できません。 例えば上の写真の様に<吹き抜けの広いリビングに【バーチカルブラインド】が設置された>のを見て選んだものの、   ・小さめの腰窓に窓枠下程の長さに設置した ・窓の脇のスペースが狭くたたみ代が収まりきらず“もっさり”する   バーチカルブラインドのおすすめしないパターン   大きい窓から腰窓まで様々なサイズに対応できる、【バーチカルブラインド】ですが、 そのポテンシャルを発揮するなら「高く」「ワイド」に取り付けるのがおすすめです。     あとは、バーチカルの「カーテンレール取付金具」。 手軽に人気の【バーチカルブラインド】を楽しんでいただきたく誕生しました。   カーテンレール取付金具DX   ですが単体での取付けに比べ、レール取付はスタイリッシュさが減ってしまいます。 レール自体の見た目や設置状況にもよりますが、レールが丸見えだと【バーチカルブラインド】の本来ポテンシャルが発揮できません。 また、製品の重量や負荷、下地の状況など、諸事情でこの部品を使っての設置がおすすめできない場合も少なくありません。 こちらの部品をご希望の場合は、商品ページを熟読の上ご検討くださいませ。   取付場所や状況によっては【バーチカルブラインド】が向いていない場合もあるということもご理解いただければと思います。    

「採寸」は慎重に

  【バーチカルブラインド】は床までの高さやバランスがとても重要。 なので<採寸>の際は、“幅”はもちろん、“高さ”はより慎重にきちんと測る必要があります。   カーテンであれば、裾をほどいて長くしたり、短くしたりと大幅なサイズ調整ができる可能性もあります。 また、メカものの中でブラインドやロールスクリーンなどは正面付けで大きめであれば、高さの調整ができます。 ですが、【バーチカルブラインド】は高さが決まっているため、採寸ミス、特に高さの測り間違いは大変なことになるのです。   とはいえ、羽(スラット)の素材やボトム仕様によっては、【バーチカルブラインド】も、設置後に高さを微調整することが可能です。 ただし、ほんの数センチ、裾が擦るか擦らないかぐらいの調整であれば大丈夫なのですが、大きな調整はできません。   ですので、くれぐれも<採寸>は慎重に。   ■ バーチカルブラインド<採寸方法>

大きいサイズは「搬入経路」に注意

ご注文いただく前には、必ず「搬入経路」をご確認ください。   幅の広いサイズの場合は特にレール部分が長尺となるため、商品をお部屋まで搬入ができない場合があります。   (実際に当店のお客様でもマンションのエレベーターに入らず、リレー形式で階段脇を渡しながら搬入された事例もあります。)   搬入が難しい場合は、レールを分割できる「ジョイント仕様」などでご対応が可能です。 お気軽にご相談くださいませ。 ▲ラインドレープ オプション「ジョイント仕様」について    

やっぱり【バーチカルブランド】はカッコいい

TOSO(デュアル) コルト
すっかり長く語ってしまいましたが、いろいろ考慮しても圧倒的なカッコよさは唯一無二。 ぜひじっくりと【バーチカルブラインド】をご検討ください。   ▼バーチカルブラインド特集はこちらバーチカルブラインド特集   最後に、窓装飾プランナー&インテリアコーディネーターとして一言。 価格だけでなく「操作性」や「機能性」、「耐久性」など、価値がある分のプラスをご検討ください。 毎日お使いいただくものだけに、結果的には満足度が違ってくるかと思います。   お客様にご満足いただける商品選びのお手伝いをさせていただくのがスタッフ全員にとって何よりの幸せです。 不明点や疑問点はびっくりカーテンのスタッフにお気軽にご相談ください。     最後までご覧いただきありがとうございました。   以上、あまんだ・ら・かまんだらでした。(^^)/